フライトジャケットは型番で呼ばれます。B-15、MA-1、L-2B、CWU-45/P、N-3B。並べられると分かりにくいのですが、採用された年と、想定した寒さで分かれているだけです。年表にすると一本の線になります。
年表で見る
- B-15B(1947〜48年)|USAFが初めて複合ナイロンを採用したモデル。軍規号3220-B/3220-C。襟には毛皮が付きます
- B-15B MOD(戦後)|レシプロ機からジェット機への移行期に、新型ヘルメットに当たる毛皮襟を生産過程で手作業で外し、襟元を縫い直した修正仕様
- B-15C(1950年採用)|中量級。規格は MIL-J-6251(1951年2月制定)の一種のみ。1949年に各種ブルーの制服が承認され、1950年代前半にブルーのB-15Cが登場します
- L-2B|MA-1と同時期の、暖候期用。MA-1より薄手で軽快
- MA-1(1950年代半ば)|ジェット機時代の幕開けとともに採用。MIL-J-8279として1955〜57年に製造された初期仕様は、後の量産型と別物の希少な型です
- CWU-45/P(1973年9月5日)|USAFと米海軍航空隊が同時採用した MIL-J-83388A。MA-1とWEPジャケットの後継で、1977年下半期に「CWU-45/P」へ改称。83388A/B/C/D/E の五代にわたり90年代中期まで現役でした
- N-3B / N-2B|別系統の極寒地用。N-3Bは軍規6279系のロングパーカー、N-2Bはその短丈版です
見分け方は3つ
- 襟。毛皮の襟が付いていればB-15系(またはN-3B/N-2B)。リブの立ち襟ならMA-1以降です。ジェット機のヘルメットに毛皮襟が当たったことが、この変化の理由です
- 厚み。薄手で軽ければL-2B、中綿の入った中量級ならMA-1やB-15C、極寒地用の厚さならN-3B。CWU-45/Pはその中でも戦後最高峰の防寒として作られました
- 丈とフード。フード付きで腿まであればN-3B、フード付きで短ければN-2B
気温で選ぶなら
- 春秋|L-2B。薄手で羽織りやすい
- 秋冬の街|MA-1(MIL-J-8279)、B-15C ナイトブルー、MA-1 ウォッシュ加工
- 真冬|CWU-45/P(セージグリーンとブラックの2色)、N-3B フライトパーカー
- 重ね着の一枚|MA-1 フライトベスト
うちの復刻について
B-15Bは、オリジナル個体の現存数が極めて少ないモデルです。歴史資料の精査から始め、素材・パーツ・縫製をオリジナル仕様から逆算して5年かけて開発しました。B-15B MODは、その毛皮襟を外した修正仕様まで再現しています。
MA-1は初期モデルの実物と照らし合わせてパターンを組み直し、針目密度を倍にしてDOTボタンとCONMARジッパー、ハイグロス66ナイロンを使っています。CWU-45/Pは中綿をオリジナルの素材のまま再現せず、3M機能性コットン120g/m²のキルティングに置き換えました。オリジナルの軍用ジャケットを上回る保温性を、より軽くという考え方です。
レザーのフライトジャケットをお探しなら、N-2B レザーのように革で仕立てた型もあります。ほかはフライトジャケットからご覧ください。