良いレザーウェアは、少数の人だけの贅沢品であるべきではない。
これが、私たちが20年かけて確かめてきたことです。
「ちょうどいいレザーウェアがなければ、自分で作る」
ブランドを立ち上げた西姐(シージェ)は、もともと一人の愛好家でした。
20年前、ヴィンテージカルチャーとバイクに魅せられ、衣料販売の仕事を始めます。当時いちばん愛読していたのが Lightning でした。上海でこの雑誌を手に入れるのは簡単ではなく、一冊手に入るたびに宝物のように保管し、辞書のように読み込んだといいます。
販売を10年続けるうちに、ひとつの不満が積み重なっていきました。
着たい服が、ちょうどよくない。
100年前のヴィンテージの型紙は、当時の体格に合わせて作られています。現代人の身体はもっと逞しい。細身でタイトな復刻をそのまま着ても、快適とは言えませんでした。
ないなら作る。それがREAL SIMONSの始まりです。
「be real」— 真実の西門
創業者の本名は帥鴻贇。英語名は Simon。漢字にすると「西門(シーモン)」と読みが似ています。
銀色の長髪のため、後ろ姿から女性と間違われることがよくありました。そこから顧客たちに「西門大姐(西門のお姉さん)」とからかわれ、「西姐」というニックネームが生まれます。愛好家たちの間では、今もこの名で呼ばれています。
真実の西門 — be real.
人としても、商売人としても、そのようにありたい。その理念を製品そのもので体現したい。ブランド名にはその決意が入っています。
アジアの手仕事と、アメリカの骨格
私たちがつくるのは、精緻なアジアの工芸と、アメリカン・パターンの精悍さを掛け合わせた服です。
ショート丈でワイド。すっきりとしていながら、身体に沿う。
古い年代の外観をできる限り忠実に再現しながら、着心地は現代のものへ。この一点に、20年の蓄積を注いでいます。
革のなめしから、お客様の手元まで
1984年、山東省に設立されたレザーウェア工場が私たちの原点です。
当初は外部の工場に生産を委託していましたが、現在は山東省に2つの自社工場を持ち、従業員は100名近く。革のなめしから縫製、そして販売まで、すべてを自分たちの手で行っています。
この一貫体制があるからこそ、品質を落とさずに価格を抑えられます。冒頭のスローガンは、理想ではなく、この構造から生まれた現実です。
ただし、産業チェーンは基礎にすぎません。私たちを動かしているのは、「ちょうどいいレザーウェアがなければ自分で作る」という愛好家としての初心です。
歩み
| 1984年 | 山東省にレザーウェア工場設立(現・自社工場) |
| 2006年 | 西姐がアパレルビジネスを開始 |
| 2017年 | 布製衣料工場を設立/商標登録完了、自主ブランドとしての道を開始 |
| 2022年 | 東京法人設立 |
| 2024年 | 日本市場へ本格展開 |
| 2026年 | 新コレクション始動 |
新しい世代の視点でクラシックを再解釈し、同じようにヴィンテージカルチャーを愛する人へ、ひと味違う選択肢を届けたい。
喜びと感謝を胸に、これからも歩み続けます。
REAL SIMONS