A-2を探していると、必ず数字が出てきます。18775、23380、16159。これは製品名ではなく、米陸軍の航空部隊が革ジャンを発注したときの契約番号です。同じA-2でも、契約ごとに作った工場も仕様も違うので、番号が違えば顔つきも変わります。数字の大小は年代順ではなく、16159(1940年)、23380(1941年)、18775(1942年)の順に新しくなります。
18775(1942年5月)|直角の方形ポケットとマスタードの裏地
1942年5月にUSAAFが発注した 42-18775-P。総生産数5万着で、A-2としては遅い時期の契約です。特徴は直角の方形ポケット、マスタード色の裏地、そしてダークブラウンの革にレンガレッドのウールリブという取り合わせ。戦中のパイロットの肩を飾った、A-2の王道と言える形です。
- A-2 18775 モカブラウン ホースハイド|肉厚なホースハイドの茶芯。着込むほど艶と陰影が出ます
- A-2 42-18775 ゴートスキン|2025年に独自開発した「Laidlaw ゴートスキン」。ヴィンテージ感のある大きなシボで、ホースハイドより柔らかい
23380(1941年12月)|シャツ襟のスナップ留め
1941年12月に結ばれた契約 23380。シャツ襟のスナップ留めカラーと左右のフラップポケットが見分けどころです。うちのものは日本人・アジア体型に合わせて仕立て直した短丈で、芯まで染めた深いダークブラウンのホースハイドを使っています。
- A-2 23380 ホースハイド|茶芯とブラックの2色
16159(1940年10月)|胸のネームプレートと肩の階級章
W535AC 16159。胸のネームプレート、肩の階級章、袖のアーミー・エア・フォース意匠まで備えた、装備品らしい賑やかな仕上げが持ち味です。肉厚でしなやかなホースハイドを使い、ブラックに近いシールブラックの陰影が出ます。
- A-2 W535AC 16159 ホースハイド|アンバーブラウンとシールブラックの2色
革で選ぶ、という手もあります
契約番号で選ぶのが本筋ですが、革の違いのほうが着心地に直結します。
- ホースハイド(馬革)|肉厚で密度が高く、艶が育つ。18775・23380・16159 のいずれにも
- ゴートスキン(山羊革)|軽くしなやかで、長時間着ても疲れにくい。A-2 短丈 茶芯 ゴートスキンはレーヨン裏地で軽快です
茶芯については「茶芯とは」にまとめています。
A-2とG-1は別物です
よく並べられますが、A-2は陸軍航空隊、G-1は海軍航空隊の装備です。見た目でいちばん違うのは襟で、G-1にはファー(毛皮)襟が付きます。G-1 ファー襟 茶芯 ゴートスキンを並べて見ると違いが分かりやすいはずです。
ほかの型はフライトジャケットから。型番全体の流れは「フライトジャケットの型番の見分け方」をどうぞ。